仕事によって「あるある」な持病や職業病というものがあります。
車内という狭い空間で座りながらの業務なので、やはり長時間続くと様々な病気の危険性はあります。
ではタクシードライバーに多い“持病”“職業病”にはどんなものがあるでしょうか?
ここではそれらについての予防策もあわせて紹介していきます。
タクシードライバーの仕事は、基本的に同じ姿勢で座っている時間が長いです。
ですから、一番なりやすいのはやはり「腰痛」です。
長時間同じ姿勢を続けることにより筋肉が固まります。そうすると腰への負担がかかりやすくなるのです。
そして、筋肉が固くなると肩や首などにも負担が掛かり「肩こり」の症状が出ることも。
「痔」も「腰痛」と同じで、ずっと同じ体勢でいることが大きな要因となっています。
座ったままでいると肛門の静脈がうっ血を起こしてしまうことから、いぼ痔等になりやすくなってしまうのです。
“乗務中、トイレに行きたくなっても困る”、と水分補給をあまりしないドライバーさんに多いのが「尿路結石」です。
水分が不足すると尿が濃くなり結石が作られやすくなってしまうのです。
尿道に結石ができると尿の通りが阻止され激痛が起こります。
「心臓病」「脳疾患」もまた長時間同じ姿勢で座り続けることが要因の1つになる病気です。
夜の間起き続け、運転しているドライバーさんは睡眠時間も不規則になりがちです。
食事も塩分の高い外食やコンビニのものになってしまう傾向があると思います。そうすると野菜不足になります。炭水化物・脂質は過多で肥満を助長し、動脈硬化も進行しやすくなってしまいます。
足切りの事や見知らぬお客様と接する仕事でストレスをためる人もいると思います。
これらのことが「心臓病」「脳疾患」を引き起こしてしまうのです。
働くには健康第一
病気は蓄積された“原因”による“結果”です。日々の生活習慣を意識し、見直すことで改善されることは多いと思います。
休憩する暇があったらお客さんを乗せたい!という気持ちや、タクシードライバーの仕事が時間と勝負の面があるのは確かですが、身体は資本です。
働けなくなったら元も子もありません。
自分の身体を労わりながら健康に働いて下さい。
「尿路結石」は痛みが引いたからと言って放置してしまうと、腎機能の低下を起こし、そこから血液の病気などさまざまな悪循環を起こします。結石がなくなったと診断されるまできちんと治療することが大切です。