2024/02/29
東京・大阪・神奈川で「輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験」のうち「地理」の試験の廃止をタクルートで確認しました。
なお大阪では、研修後の地理に関する効果測定はこれまで通り行われるとのことです。
ほか地域についても効果測定は行われている可能性はありますので、十分確認ください。
地理試験とは一般的に、東京、神奈川、大阪の特定指定地域と名古屋や神戸などの指定地域でタクシードライバーになるために合格しなければならない試験のことです。
特定指定地域及び指定地域においては、講習の終了に加えて地理試験の合格証が揃ってはじめてドライバーになることができます。
地理試験の正式名称は「輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験」といい、二科目あります。この試験では「タクシー事業に係る法令、安全及び接遇」に関する問題と、「当該指定地域に係る地理」の問題が出題されます。
「タクシー事業に係る法令、安全及び接遇」の問題内容は三項目に分かれ、「法令」「安全」「接遇」の知識を問うもの、「当該指定地域に係る地理」の問題内容は道路名、地名、駅の場所、各名所、旧跡、公園の場所など、地理の知識を問うものです。
指定地域では、講習実施機関において新規運転者講習として「法令・安全・接遇」「地理」の認定講習を2~3日間に渡ってそれぞれ受講・修了、並びに試験を受けます。
「地理試験」30分と「法令、安全及び接遇試験」60分の修了試験があり、合格後に講習修了証が発行され、タクシー運転者登録を受けてドライバーとして登録されます。
特定指定地域では、試験時間は「地理試験」と「法令、安全及び接遇試験」の2科目をそれぞれ60分ずつとなります。
合格基準の正答率は、特定指定地域は80%以上、指定地域では70%以上が目安となっています。
また、いずれの場合でも、試験結果は当日に発表されます。
また、平成27年10月1日より、改正タクシー業務適正化特別措置法が施行され、現在、主な政令指定都市(13地域)で実施していた、タクシー運転者登録制度が全国の全ての地域に拡大されました。
そのため、特定指定地域及び指定地域以外の場所においても、各タクシーセンターなどにおいて「運輸局が認定する法令、安全、地理の講習」の講習を2~3日に渡って受講・修了し、タクシー運転者登録と運転者証の交付を受けることが義務付けられています。
現在はこちらの登録・交付がないと、タクシーに乗務することはできなくなっています。
地理試験はそれぞれ働きたい地域のタクシーセンターで受験することができます。受験する県によって開催日や受付時間は異なりますが、試験方式(マークシート方式)や試験時間はどの地域でも一緒です。
受験の際は運転免許証と筆記用具(鉛筆、消しゴム、ボールペン)を忘れないようお気を付けください。
各登録機関で詳細な情報を確認することができます。
まず、地理試験の「当該指定地域に係る地理」に関する試験は、その名の通り各地域の地理問題が出題されます。例えば、東京で受験した場合は東京内の道路や観光名所、交差点などについての問題が出題されます。
そして問題のほとんどは問題集から出題されます。そのため、問題集を何度も繰り返して暗記をすることが重要です。
どうしても覚えにくい名前や場所が出てきたときは、語呂合わせで覚えたり、実際にその道路に行って体で覚えるなど、言葉や経験など別のものに紐付けて覚えるといいでしょう。研修のあるタクシーセンターでは、試験に出やすい問題を研修中に教えてくれるそうです。
また、地図を見て土地を覚えることも合格率を大きく上げるためには必要不可欠です。具体的には、まず東京タワーなどの観光スポットを目印にして、そのスポット周辺の道路名を覚えます。すると頭の中で観光スポットと道路名が紐付けられ、記憶が定着しやすくなります。
ただ、すべての交差点などを覚えようとすると時間がかかってしまうため、主要交差点など重要な名前を優先して覚えると効率的です。
また、地図を正確に、素早く読めることは試験だけでなく実務においても強みとなります。様々な地図を読んでおくことは将来的にもメリットとなります。
次に、地理試験の「タクシー事業に係る法令、安全及び接遇」に関する試験は、次の三項目について問われます。
出題の範囲が広いため、やみくもに勉強しても成果が出ないかもしれません。どんなことを問われるかを把握した上で、過去問を中心に出題傾向とともに勉強すると良いでしょう。
特定指定地域の場合、各タクシーセンターのホームページには、過去問や問題の出題例が掲載されています。そこで本番と同様に、制限時間を60分に設定して過去問に挑戦することをおすすめします。
実際に過去問を解くことによって、問題の出題パターンや時間配分の仕方など、過去問でしか知りえないことも多くあります。暗記をして過去問で腕試しをしたり、過去問をひたすら繰り返すなど勉強法は様々ですが、最低でも過去3年分の問題には目を通しておきましょう!
ですが、地理試験の過去問やテキストは、基本的に書店などでは売られていません。講習時に購入する教本や、タクシー会社が過去問題やテキストを保管している場合もありますので、勤務先に聞いてみるのも良いでしょう。
タクシーセンターにて問題集の販売をしている場合もあります。
試験に合格した場合、地理試験合格証が交付されます。二科目のうち、片方の科目だけ合格した場合は科目合格通知書が発行されます。
次回の受験時に、この通知書の写しを添えて受験申請をすれば、その科目は合格したことになり試験が免除されますので、大切に保管しておきましょう。
合格証と科目合格通知書の有効期限は2年間です。
既にタクシー会社に入社している場合、地理試験合格後そのまま乗務員証を作成します。まだ入社していなくても別日に乗務員証を作成することができます。写真代など受験料とはまた別の料金が発生しますので、財布には余裕を持たせてタクシーセンターに向かいましょう。
乗務員証を受け取った後は、合格したことを勤務しているタクシー会社に伝え、乗務員証を会社に持って行きます。それから翌日以降にタクシー会社で側乗研修などが行われます。
そして研修が終われば晴れてタクシードライバーです!
地理試験まとめ
地理試験は難易度が高く、一度の受験で合格することは難しいです。ですが、多くの方は何度も諦めずに挑戦して合格しています。
いちばん重要なことは諦めないことです。
試験はひと月に何度も行われているので、対策をしっかりとしたうえで毎週受験をし、合格を目指しましょう。
地理試験から入社後の社内研修まで、勉強することはたくさんありますが、乗り越えてしまえばあなたは立派なタクシードライバーです!頑張って夢を掴みましょう!
特に特定指定地域の地理試験は難易度が高く、合格率については40~50%と言われています。多くの方が5回、6回と再受験をして合格しているようです。
難しい試験ですが、指定地域のタクシードライバーになるには必ず合格する必要がある試験です。
ここが高収入ドライバーになるための第一歩です!頑張りましょう!