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全国的に不足しているタクシードライバー 充足率は20.1%減少

全国ハイヤー・タクシー連合会が、2023年8月末時点のタクシー乗務員数(運転者証交付件数=法人タクシー)を集計しました。その結果、全国のタクシー乗務員総数は23万2912人。求人に対してどの程度の採用が見込めるかを数値で表す「充足率」は、新型コロナウイルス禍前の2019年3月末の29万1516人と比べ79.9%で、20.1%減少していることがわかりました。これは集計を始めた23年6月分から、3か月連続で同じ水準となっています。

コロナ禍でも、さまざまなサービスを企画して運行を続けてきたタクシー業界ですが、タクシードライバーの人数はコロナ禍前の数に復活しておらず、人手が不足しています。今回は、「充足率」から見るタクシードライバー不足についてご紹介します。

増えているエリアがある一方で39地域がマイナス

集計によると、タクシードライバーの23年8月の総数23万2912人という数は、前月7月に比べると45人増加しています。これは、運賃の改定による値上げや、採用活動が積極的に行われた影響があると考えられます。地域によっては、充足率が上がっているところもあります。

 

◎全国ハイヤー・タクシー連合会

全国のタクシー乗務員数と充足率(23年8月末)
乗務員数 充足率 充足率順位 直近3か月の増減
北海道A 6570 73.20% 59位 ▲67
北海道B 6750 76.00% 46位 ▲60
青森 2659 73.90% 54位 ▲31
岩手 2195 79.40% 23位 ▲3
宮城A 3194 77.70% 40位 ▲12
宮城B 1471 74.20% 51位 ▲11
秋田 1260 77.70% 41位 ▲21
山形 1345 81.20% 16位 ▲9
福島 3050 85.30% 9位 ▲30
茨城 2699 82.60% 12位 15
栃木 1716 83.50% 10位 ▲9
群馬 1342 82.20% 14位 ▲7
埼玉A 3302 78.30% 36位 ▲24
埼玉B 4272 79.10% 26位 ▲84
千葉A 5551 85.90% 8位 23
千葉B 2379 89.30% 2位 7
東京A 49519 83.10% 11位 497
東京B 5120 78.70% 29位 ▲20
神奈川A 10021 80.90% 17位 37
神奈川B 4255 78.30% 35位 20
山梨 1020 80.60% 19位 41
新潟 2967 76.30% 45位 2
富山 827 73.70% 56位 ▲19
石川 1850 77.80% 38位 ▲32
長野 2583 77.20% 43位 ▲8
福井 904 79.00% 27位 ▲26
岐阜 1572 74.50% 49位 ▲34
静岡 4933 78.90% 28位 16
愛知A 7512 80.10% 22位 155
愛知B 2553 74.20% 52位 ▲3
三重 1250 80.90% 18位 17
滋賀 1094 77.60% 42位 ▲1
京都A 6140 70.90% 55位 ▲14
京都B 345 79.10% 25位 ▲2
大阪A 16383 81.50% 15位 249
大阪B 1762 80.30% 20位 ▲39
兵庫A 5687 74.00% 53位 ▲49
兵庫B 1981 86.10% 6位 0
奈良 1148 76.90% 44位 ▲20
和歌山 1145 77.80% 39位 ▲21
鳥取 640 72.70% 60位 15
島根 1071 78.60% 31位 ▲7
岡山 2705 78.40% 34位 3
広島A 3484 74.30% 50位 ▲10
広島B 2648 86.00% 7位 20
山口 2083 75.30% 47位 ▲4
徳島 1127 87.20% 3位 7
香川 1456 89.40% 1位 ▲4
愛媛 2358 80.30% 21位 ▲7
高知 1341 79.40% 24位 3
福岡A 2991 78.50% 33位 ▲30
福岡B 6679 78.60% 32位 65
福岡C 2096 73.40% 57位 ▲32
佐賀 1080 82.30% 13位 ▲11
長崎 3156 78.20% 37位 ▲31
熊本 3561 86.10% 5位 35
大分 2018 78.60% 30位 ▲42
宮崎 1708 74.80% 48位 ▲23
鹿児島 2450 73.40% 58位 ▲13
沖縄 5934 86.90% 4位 112
合計 232912 79.90% 469

 

 

例えば、全国で充足率が最も高かったのは香川県。タクシードライバー数は1456人で、充足率はコロナ禍前と比べ89.4%と、全国1位になっています。また千葉B地区(郡部)も、2379人で充足率は89.3%と全国2位の高さです。さらに大都市部ではドライバー数も多く、東京A地区では4万9519人で充足率83.1%、大阪A地区が16383万人で充足率81.5%、愛知A地区(名古屋)が7512人で充足率80.1%と高い水準となっています。直近3か月では、東京A地区で497人、大阪A地区で249人、愛知A地区で155人のドライバーが増えています。

しかし北海道から沖縄まで全国的に見ると、直近3か月でドライバー数が減少しているエリアは39地区あり、ドライバー不足は改善されていません。例えば、鳥取県のドライバー数は640人で充足率は72.7%、北海道A地区は6570人で73.2%、鹿児島県も2450人で73.4%と低い水準になっています。充足率が高い地域でも、直近3か月のドライバー数がマイナスになっているエリアも多く見られます。

アフターコロナでインバウンドや旅行、観光などの需要が回復していることもあり、タクシー業界にとって人手不足は早急に解決したい課題です。そのため、今後も積極的な採用が行われると考えられます。

タクシードライバーという選択肢はいかがですか?

全国的に、まだまだドライバーが不足している状況のタクシー業界。二種免許の取得条件緩和や新卒採用の強化など、多くのタクシー会社が採用活動に力を入れていますが、まだまだ足りないのが現状です。アフターコロナで生活が通常に戻り、さらに人の移動が活発化している今だからこそ、タクシードライバーが求められています。

転職をお考えの方は、タクシードライバーという職種を候補に入れてみませんか?タクシードライバーは未経験の方でも一からスタートできる仕事です。興味がある方や挑戦してみたい方は、ぜひ「タクルート」をご活用ください。

 

【参考】
http://www.taxi-japan.or.jp/content/?p=article&c=575&a=15

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