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東京都のタクシー会社のグループ別台数シェアはどんな感じ?

「シェア」から考えるタクシー転職 東京都のグループ別台数シェアはどんな感じ?

タクシードライバーやタクシー業界への転職を検討する際、待遇や勤務条件などをメインに探している方が多いと思います。もちろん給与や勤務時間などは重要なチェックポイントですが、各タクシー会社の規模や車両の保有台数等も視野に入れると、さらに自分に合うタクシー会社を見つけられるかもしれません。

今回のコラムでは、東京都内のタクシー台数を「シェア」という視点から、タクシー業界を見て行きたいと思います。

2020年7月13日、タクシー・バスなど地域旅客交通の専門紙「東京交通新聞」が、「東京都のタクシーグループ別台数シェア」のまとめを発表しました。東京のタクシー会社がどれだけの車両台数シェアを誇っているかまとめたもので、2020年6月末時点での情報になります。

今回は東京交通新聞発表のデータをもとに、東京都のタクシーグループ別台数シェアをチェックしていきます。東京都のタクシー会社を検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね。

東京・大手4社と準大手3社のシェア

大手4社「大日本帝国」で計1万1886台 シェア43.3%を占める

東京都の大手タクシー会社といえば、「大和自動車交通」「日本交通」「帝都自動車交通」「国際自動車(kmタクシー)」の4社です。どのタクシー会社も戦後まもなくから続く老舗で、それぞれの頭文字をとって「大日本帝国」とも呼ばれます。それぞれ大手ということもあり、さまざまなタクシー会社を傘下に置き、たくさんの会社と業務提携しているため、多くの車両を保有しています。
では、大手4社のタクシー台数シェアを見てみましょう。

■大和自動車交通 2068台 (シェア7.5%)
大和自動車交通は、「信和事業協同組合」の24社と業務提携しており、自社グループと合わせて27社を傘下に収めています。マルコーリムジン(37台)が加入したことで、前年と比べて11台の微増となりました。


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■日本交通 4715台 (シェア17.2%)
「大日本帝国」の中でも最大手の日本交通は、自社グループ11社だけでも1579台を保有。また昭栄自動車(200台)やキャピタルモータース(128台)など、24社と業務提携しています。さらに松崎交通系の同進交通を子会社化。またイースタンモーターズグループのイースタンハイヤーと業務提携したことから、前年と比べて114台の増加となっています。シェアは17.2%とトップです。


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■帝都自動車交通 1183台(シェア4.3%)
帝都自動車交通は、松竹交通(56台)やムサシ交通(49台)など6社と業務提携しています。東京交通自動車と平安交通が脱退しましたが、チェッカーキャブグループの三信交通グループ2社(帝都三信交通、帝都三信大森交通)を傘下に収めています。また私鉄系の京王自動車と業務提携したことで、前年よりも172台増やしました。

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■国際自動車(kmタクシー)3920台(シェア14.3%)
大手4社の中で、最も変化があったのが国際自動車(kmタクシー)です。もともと国際自動車7グループで1963台保有していますが、チェッカーキャブグループの太陽自動車、三和交通と業務提携。また日交グループのライオン交通を買収したことにより、前年から406台の増加となりました。業務提携は20社となり、4000台に届く勢いです。シェアは14.3%と、最大手・日本交通の次に並んでいます。

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このように、大手4社すべて前年に比べシェアを伸ばしています。東京都のタクシーシェアは大手4社だけで計1万1886台にのぼり、前年に比べ703台増加。大手4社で全体の43.3%を占めています。

準大手3社は変化が少ない

大手4社「大日本帝国」に匹敵するタクシー会社があります。「準大手」と呼ばれている「日の丸自動車」「東都自動車」「グリーンキャブ」です。準大手3社のタクシーシェアも見てみましょう。

■日の丸自動車 1298台(4.7%)
日の丸自動車は、自社グループ5社で737台を保有しています。業務提携は10社で561台を保有。しかし日の丸リムジンの用途変更で24台の減少となっています。

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■東都自動車 1602台(5.8%)
自社7グループを展開する東都自動車は、台東タクシーの全48台を譲り受け、前年より微増しています。

■グリーンキャブ 1011台 (3.7%)

グリーンキャブは自社2グループの計1011台で、前年と変動はありません。


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このように大手4社・準大手3社の動きを見てみると、大手の日本交通と国際自動車(kmタクシー)の増加が目立ちます。また大手4社への集約が加速していることがわかります。

では次に、東京の「二大協同組合」のシェアについて見てみましょう。

二大協同組合のシェア

 

東京の「二大協同組合」といえば、「東京無線協同組合」と「チェッカーキャブ無線協同組合」です。

「東京無線協同組合」は東京23区、武蔵野市、三鷹市を営業区域とするタクシー会社によって1961年に発足した大手協同組合。現在50社が加盟しています。独自の取り組みとして「サービスリーダー」「タワーリーダー」といった「上級乗務員資格制度」があり、黒塗り車両に乗る乗務員はこの資格の取得が必要となります。またTSUTAYAと業務提携しTポイントサービスを開始。配車アプリや交通系カード決済などにも対応しており、大手病院などにも専用乗り場があります。

「東京協同組合」に次ぐ大手無線グループが「チェッカーキャブ無線協同組合」です。44社が加盟しており、大規模な「チェッカーキャブグループ」として運行しています。チェッカーキャブグループしか乗り入れができない専用乗り場や、運賃後払いのチェッカーチケットなどの法人契約もあり、東京無線グループとも業務提携し、両グループのタクシーで利用可能な共通乗車券を発行しています。

両協同組合ともにシェア減少も3000台以上は維持

では、二大協同組合のシェアを見てみましょう。

◎東京無線協同組合(50社) 3744台(シェア13.6%)
東京無線協同組合は、合同タクシーが脱退し前年に比べ29台の減少となっています。しかし、日興タクシー(140台)や大日本交通(111台)、宝自動車交通(109台)など、50社が加盟していることもあり、3744台・シェア13.6%を誇っています。


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◎チェッカーキャブ無線協同組合(44社) 3133台(シェア11.4%)
チェッカーキャブ無線協同組合は、太陽自動車、三和交通、三信交通、台東タクシーが離脱し498台減少となりました。とはいえ三山交通(161台)、高砂自動車(145台)など44社が加盟しており、3000台以上を維持しています。


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どちらの協同組合も前年より減少したものの、3000台以上の保有は維持しています。シェアも13.6%(東京無線協同組合)、11.4%(チェッカーキャブ無線協同組合)と、大手4社のトップ(日本交通)、ナンバー2(国際自動車)に並んでいます。

タクシー業界に転職を考えている方へ

今回は、東京都のグループ別タクシーシェアについてご紹介しました。

東京ハイヤー・タクシー協会によると、東京都のハイヤー・タクシー総台数は4万7618台(2018年度)。そのうち法人タクシーは3万695台です。国土交通省の調べでは、全国の総台数の推移は毎年下がり続けていますが、東京都は大きく減少することなく総台数を維持しています。やはり人口が多く人の流れもたくさんある東京都では、タクシーのニーズが高いといえます。

タクシードライバーやタクシー業界への転職を考えている方は、シェアの多い東京都でのタクシー会社探しを検討してみてはいかがでしょうか?その際も大手や準大手、協同組合など、「タクシーシェア」という視点からタクシー会社をチェックしてみてもいいかもしれません。

タクシー業界への転職をお考えの方は、ぜひ「タクルート」をご利用ください。

(参考:東京交通新聞)

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