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コロナ禍だからこそ必要!「エッセンシャルワーカー」としてのタクシー

新型コロナウイルスの蔓延により、「エッセンシャルワーカー」という言葉をよく耳にするようになりました。「エッセンシャルワーカー」とは、社会で必要不可欠な「生活維持に欠かせない職業」に就いている方々のことをいいます。コロナ禍では緊急事態宣言のもとでも、医療・福祉従事者、運輸・配送業、通信業などが社会を支え続けています。

そしてタクシー・バス・鉄道などの公共交通機関も、間違いなく生活の維持に欠かせない「エッセンシャルワーカー」といえるでしょう。特にタクシーは、「他の乗客と密になる」という状況を避けて移動できる画期的な乗り物です。今回は「エッセンシャルワーカー」としてのタクシーの役割や展望について解説します。

これからタクシー業界への転職をお考えの方や、タクシードライバーを目指している方は参考にしてみてくださいね。

「密」を避けて比較的に安全に移動できるタクシー

「ウイルス」という目に見えない存在が蔓延している中で、公共交通機関の利用を避けているお客様もたくさんいます。実際にタクシー業界も、1回目の緊急事態宣言が発令された2020年4月1日〜15日の調査では、全国平均の売上高が前年比で54%減少しました(全国ハイヤー・タクシー連合会の調査による)。しかし社会を稼働させるためには、「移動手段」は必要です。電車やバス、タクシーも換気や消毒などの感染対策をしながら運行を続けてきました。

公共交通期間の中でも、タクシーは他の乗客と密になることがなく、個人の空間を保つことができる乗り物です。また、スーパーコンピューター「富岳」によるタクシーの換気性能・飛沫拡散シミュレーションによると、エアコンを「外気導入モード」で通常レベル以上の風量に設定すれば、約40秒で車内の大部分の空気が入れ換わることが確認されています。窓を閉め切った状態でも約1.5分で新鮮な空気に入れ換わるのです。もちろん「完全に安全」とは言いきれませんが、タクシーはお客様にとってもタクシードライバーにとっても、比較的安心して乗車できる環境なのです。

さらに最近では、車内にセパレーターカーテンや飛沫防止シールドなどを装着し、高性能な空気清浄機も搭載して、これまで以上に感染対策に力を入れているタクシー会社も増えています。

仕事柄どうしても在宅勤務ができないお客様や、体が弱く通院しなければいけないお客様など、「移動が必要な人」はたくさんいます。タクシーは、そういった生活を営む人々にとって欠かすことのできない移動手段であり、タクシードライバーは「エッセンシャルワーカー」といえるでしょう。タクシードライバーは、「タクシーが他の公共交通機関に比べて密になりにくい・換気しやすい乗り物だ」ということを理解し、「エッセンシャルワーカー」としてお客様をサポートしていく役割があります。

24時間365日-さまざまなニーズに応えられるのがタクシーの強み

「エッセンシャルワーカー」として、タクシーはただの「移動手段」ではとどまらない新サービスも展開しています。お客様の代わりにお買い物や薬の受け取りなどを行う「買い物代行」や、遠方のお墓参りを代行する「お墓参りサポート」、自粛生活と飲食店を応援するための「デリバリーサポート」など、コロナ禍だからこそできる新たなサービスで、社会を支えています。

もともと「お客様を目的地まで送り届ける」という、きめ細やかな接客ノウハウやサービス精神を持っているタクシー。乗せる対象が「食べ物」や「飲み物」、買い物した「商品」になっても、その扱いの丁寧さは変わりません。こうした丁寧な対応が活かされ、新たなサービスとして受け入れられています。

またタクシーであれば、お客様は車内でパソコンを開いてメールのチェックや送信、Zoomなどのオンライン会議も可能です。「個人の空間・オフィスとしての機能」も提供できるタクシーは、これからますますコロナ禍に適したサービスを展開していくでしょう。

タクシーには「終電」という概念もなく、24時間365日、街のあらゆるところを走り続けています。「深夜に急に病院に行きたい!」「陣痛がきた!」「子どもを連れて買い物に行きたい」「子どもだけで塾から家まで帰ってきてほしい」といった、さまざまなニーズに応えられるのもタクシーの強みです。

「移動」という社会生活に欠かせない手段を支えるタクシー。コロナ禍だからこそ「エッセンシャルワーカー」として必要とされています。これから転職をお考えの方は、タクシードライバーを検討してみてはいかがでしょうか。

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