タクシー業界の魅力は、未経験者でもすぐに始められることです。運輸業界以外の他業種からの転職者が多く、業界を変えて新しい働き方をスタートすることができます。タクシー業界は、未経験者がスムーズに独り立ちできるためのサポートや研修が充実しています。今回は、タクシー業界への就職・転職を考えている方へ向けて、タクシー業界の未経験者へのサポートがどのようなものなのかを解説します。
タクシードライバーは新卒採用や中途採用で入社しますが、中高年やシニア層の転職組が多い業界です。中途採用で他業種から転職してきた40~50代や、定年以降のセカンドキャリアとしてタクシー業界を選ぶ人もいます。
もともとタクシーやバスなどのドライバーをしていた方が同業種内で転職する場合もありますが、「二種免許を持っていない」という未経験者も多く働いています。タクシー業界には「ベテラン」が多いイメージがあるかもしれませんが、未経験から活躍しているタクシードライバーもたくさんいるのです。
実際に「タクルート」でも、二種免許を持っていない未経験者からの応募が多く見られます。2022年1月~12月の間で、「タクルート」への未経験者からの応募数は、経験者の応募数を毎月超えていました。2022年は未経験者からの応募が経験者よりも約1.7倍多い状況で、この1年間の未経験者の採用率合計は29%でした。経験者の採用率は30%。未経験者の採用率は経験者の採用率とほぼ同じ割合になっています。
未経験からでも転向しやすいタクシードライバー。では、未経験者がタクシードライバーとして独り立ちするために、タクシー業界ではどのような取り組みが行われているのでしょうか?
未経験からタクシードライバーになる場合、まずは「二種免許」を取得しなければいけません。これは入社前に各自で取る必要はなく、タクシー会社が入社後にサポートしてくれます。多くのタクシー会社が「二種免許取得費用の全額補助」や「半額補助」などの、費用負担を軽減するサポートをしてくれます。一旦自己負担する場合でも、「2年勤務すれば給料と合わせて月々返還」など、独自のルールで費用を負担するタクシー会社もあります。
また提携の教習所や練習場を持つタクシー会社も多く、入社すれば自動的に二種免許取得までの体制が整っています。
教習所で二種免許を取得しても、いきなりお客様を乗せて走るわけではありません。タクシーセンターの研修で地理や法令、接遇マナー、車いすの扱い方などを学ぶほか、各タクシー会社で独自の研修があります。
タクシー会社の研修では、ベテランドライバーや運行管理者が座学やロールプレイング、実車指導などを行います。この社内研修でより実践に対応した訓練を受けることになります。タクシー車内の機器の使い方や、お客様への対応、安全指導など、幅広い知識を身につけていきます。実際に先輩とともに担当エリアの街を走り、各省庁や病院、ホテル、駅、テレビ局などさまざまな場所をまわりながら、位置関係や地理情報も学んでいきます。
また会社によっては独自の研修会や勉強会なども定期的に行われ、先輩ドライバーや売上の高いドライバーから学べる機会も。「稼ぎ方のポイント」や「営業しやすいエリア」など、実際に経験している先輩ドライバーでないとわからない情報なども共有できます。
タクシー会社によって期間は変わりますが、だいたい約30日前後で初乗務となります。
多くのタクシー会社が、研修期間や試用期間中に給与保証をしています。会社によって異なりますが、「研修期間は日給〇〇円×●日」、「試用期間は売上に関係なく月給〇〇円を●か月」のように、給与を保証しています。
研修が終わり試用期間に入ると一人で実際に乗務することになります。未経験者にとって、初めての乗務はまだまだわからないことや不安もあるでしょう。その際に売上のプレッシャーがあると、本来覚えるべき業務が身につかなくなる恐れがあります。しかし売上に関係なく月収が保証されていれば、保証期間の間にしっかりと仕事を覚えることができるでしょう。
未経験者にとってタクシー業界の不安は、「流し営業で稼げるのか?」「収入は安定するのか?」という点でしょう。「タクシーといえば流し営業」という印象もまだ根強いかもしれません。
しかし現在のタクシー会社は、各社さまざまな方法で「稼ぎやすい仕組み」を作っています。地域に根づいたタクシー会社や大手タクシー会社の場合は、独占の契約乗り場や待機場を持っていることも多く、お客様を乗せやすい環境が整っています。またお客様からのお電話による無線配車が多いエリアもあります。タクシーチケットの契約や、会社独自の空港送迎予約サイトの運営など、流し営業をせずとも営業できる環境が増えてきています。
近年ではお客様にも大手タクシー配車アプリ「GO」「DiDi」「S.RIDE」などが普及しており、配車アプリを取り入れているタクシー会社も増えています。
また地域医療を支える民間救急に対応しているタクシー会社であれば、一般のお客さまの乗務とは別に、病院への通院や退院、病院間の転院などの搬送といった乗務も行っています。
このように、流し営業だけでは難しかった乗務も、お客様を見つけやすい環境が整っています。その結果、未経験者でも安定した売上をあげることができるのです。
タクルートでは、採用が決まった求職者の皆さまに支援金をお渡ししていますが、独自でお祝い金や転職支援金を出しているタクシー会社もあります。なかには転職にともなう引っ越し費用の負担をしてくれる会社も。
転職活動や新たな環境で仕事を始める際は、いろいろと出費もかさみます。そんな時にお祝い金や支援金があると心強いですね。
中途採用で未経験から入社し、タクシードライバーとして経験を積むことで、会社によってはタクシードライバー以外のさまざまな道を選ぶことができます。運行管理者やハイヤー乗務員へのキャリアアップ、個人タクシーとしての独立など、一般ドライバーにとどまらない働き方をすることができます。
未経験からでも挑戦できるタクシー業界。丁寧で充実したサポートによって、たくさんの未経験者が一人前のタクシードライバーとして活躍しています。
現代は、コロナ禍やIT化、DX化と、時代の流れに伴って「タクシーのあり方」も変わってきています。特にコロナ禍では、ただ単にお客様を目的地へ運ぶだけでなく、商品デリバリーや買い物代行、ワクチン配送など新たなサービスが生まれ、その結果タクシー業界の採用は増えています。
未経験でも挑戦できる・活躍することができるタクシー業界への転職をご希望の方は、ぜひ「タクルート」をご活用ください。
Copyright © 2024 タクシードライバー求人情報サイト タクルート All rights Reserved.